ほくろとは「黒子」と表記される、小型の良性腫瘍の一種です。母斑細胞の増殖により発症し、平らなものから盛り上がったものまで、さまざまな形状があります。大きさは先天性に由来することがあり、顔であれば印象を左右する重大な存在です。多くは良性ですが、稀に悪性の ほくろもあります。肉眼で判断できる場合は、切除手術を要するケースも。医師の正しい判断を仰ぎましょう。
一方イボは、免疫力の低下によって粘膜がウイルスに感染し、皮膚の表面が変化してできるものを指します。大きさは1mm程度のものから、グリンピース大までさまざま。足の裏に多いと言われていますが、顔や首などにできる老人性のイボも存在します。いずれも、種類や治療方法は多岐にわたります。
ほくろは、大きく分けて2種類あります。1つは、幼児期から発症する褐色から黒褐色の小型の斑である「単純黒子」です。生後数年で表れ、思春期以降に増加します。「ほくろのない人はいない」と言われるほど一般的な病変です。原因は不明ですが、遺伝や紫外線によるダメージ、女性ホルモンが関係していると言われています。
もう1つは「色素性母斑」です。多くのほくろは後天性であり、母斑組織の増殖、メラニン色素の産出によって色素斑(しみ)として表れます。そして、母斑細胞の数がさらに増加すると、皮膚から盛り上がったほくろになるのです。色は茶色や黒褐色のものまでさまざま。また、皮膚の表面にできるほくろや、皮膚内部に向かって増えていくものもあります。
イボは「疣贅(ゆうぜい)と呼ばれ、主に3種類存在します。顔や手の甲にできる表面が平らで小さなイボは「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」、主に手足に硬く盛り上がる角化性病変であり、足の裏では胼胝(タコ)や鶏眼(魚の目)に似ている「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」。さらに、顔や手の甲、体などに表れる数mm~1cm程度の良性腫瘍「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」です。扁平性疣贅はウイスル性で、かゆみなどの炎症反応が出たのち、自然治癒する場合もあります。扁平疣贅もウイルス性ですが、徐々に大きくなり、表面が角質化し灰色になります。放置していると、足裏の場合は歩行が困難になる可能性もある厄介な症状です。老人性疣贅は、皮膚表面(表皮)にあるケラチノサイトが異常増殖することによって、しみの部分が盛り上がります。色は茶色から黒褐色で、ザラザラとした手触りが特徴です。紫外線や加齢が原因と言われています。
悪性が疑われる場合や大きいものは保険診療で手術を行います。
良性のほくろで治療をご希望の方は自由診療となりますが、炭酸ガス(CO2)レーザーでの治療も可能です。
尋常性疣贅、胼胝、鶏眼は皮膚科で保険診療での液体窒素が可能です。
難治性の場合は自由診療でのレーザー治療も賜ります。
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